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インフルワクチン接種がコロナ重症化予防に

9月に入ってから、日本国内での新型コロナウイルス感染症の流行第二波が、徐々に治まりつつあるように見えます。緊急事態宣言が出されていた4~5月には、第二波は秋から冬にかけて襲ってくるものと予測されていましたが、それが予測よりも早く訪れ、しかも大きな波でした。これから本格的な秋を迎え、つづいて冬がやってきます。第二波が落ち着きつつある今、ウイルスに感染しやすい気候の秋冬を前に、季節性インフルエンザとの同時流行が心配されています。

 

秋冬ともなれば、気温の低下に伴って室内の換気が不十分になり、密閉状態の室内で過ごすことが多くなります。湿度も低くなり、新型コロナウイルスやインフルエンザに感染するリスクは高まります。しかも、新型コロナウイルスとインフルエンザの感染初期の症状がよく似ているため、どちらに感染したのか、判断するのは非常に難しくなります。

 

発熱を訴えて医療機関に人が殺到すると、検査も医療も大混乱に陥ります。医療機関内でコロナ感染が拡大すれば、医療はストップして、コロナ以外の病気の治療も行えなくなります。

 

こうした事態を防ぐには、インフルエンザワクチンを接種して、インフルエンザの予防に努めることが重要です。インフルエンザに感染すると、新型コロナウイルスの感染や重症化のリスクを高める恐れがあるとも指摘されています。インフルエンザワクチンを接種しても新型コロナウイルス感染症の予防にはなりませんが、少なくとも、インフルエンザを予防したり、新型コロナウイルスの重症化リスクを小さくすることはできるのです。

 

ただし、すべての人がインフルエンザワクチンを接種することはできないという問題があります。厚生労働省によれば、インフルエンザワクチンの需要が高まる可能性があるため、今年は過去5年で最大量の約6,300万人分のインフルエンザワクチンを供給予定とのことです。それでも、日本人の2人に1人しか接種できない計算です。

 

そのため、厚生労働省は、新型コロナウイルスの重症化リスクの高い65歳以上の高齢者に、10月1日から優先して接種を始めることに決めました。10月26日以降は、医療従事者、65歳未満の基礎疾患がある人、妊娠中の人、生後6カ月から小学校2年生までの子どもで、ワクチン接種を希望する人に接種してほしいとしています。

これ以外の人でも、10月26日以降は接種可能ですが、今年は接種希望者が急増する可能性があり、医療機関への予約が不可欠です。

 

ワクチン接種とともに、忘れてならないのは、マスクの着用、手洗い、消毒などの感染予防策です。2019~2020年の国内のインフルエンザ患者数は、例年より少なかったことが示されています。これは、一人ひとりが、新型コロナウイルスの感染予防として行ったマスク着用、手洗い、消毒などが功を奏したためと考えられています。

今年の冬は、インフルワクチンを接種したうえで、こうした感染予防策を徹底して行うことが重要だといえます。

 

◆新しい生活様式のための学習

厚生労働省 HPより

⇒季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000671479.pdf

※主治医の先生やワクチン実施医療機関への季節性インフルエンザワクチンの予約を早めにしておきましょう

⇒インフルエンザQ&A

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html